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山腹の高みから見下ろすコトルの旧市街。手前に石造の鐘楼が立ち、眼下にオレンジ色の屋根が密集する。その先の入り江には客船が浮かび、両岸に山肌が迫る

Kotor コトル

モンテネグロ / コトル湾 / ヨーロッパ

Aleksandar Rusev·Unsplash

更新:2026-08-04

アドリア海が陸の奥へ深く切れ込み、灰白の岩壁が水際まで迫っている。
朝の湾は凪いで山影を映し、日が回るにつれ水の色をゆっくり深めていく。
壁は町を囲うだけでは足らず、背後の崖を伝って空へ登っていった。

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日本からの行き方

日本からモンテネグロへの直行便はない。イスタンブールやドバイなどの主要都市で乗り継ぐのが一般的で、乗り継ぎを含めると片道はおよそ二日がかりの旅路になる。クロアチアやバルカン諸国を結ぶ周遊行程の一区間として訪れる旅行者が多い。

最寄りはコトル湾に面したティヴァト空港で、旧市街までは車でおよそ20分と近い。クロアチアのドゥブロヴニク空港から国境を越えて陸路で入る行程もある。街歩きには春と秋が穏やかで、盛夏はクルーズ船の寄港が重なり町なかが混み合う。

入場と予約

旧市街は自由に歩けるが、城壁と山上の砦は有料で、町の門にある窓口で入場券を求めてから登る。予約制度はなく当日券のみで、料金の徴収は日中に限られる。夏場は窓口が混み合うため、朝の早い時間に登り始める旅行者が多い。

訪問時の留意点

  • 服装聖トリプン大聖堂をはじめ宗教施設では、肩と膝の隠れる服装が求められる。

健康と安全

砦へ続く石段は1350段におよび、幅も高さも不揃いで手すりのない区間が長い。日陰が乏しく、夏の日中は照り返しで体感の暑さが増す。歩きやすい靴と十分な飲み水を備え、朝夕の涼しい時間に登ると無理がない。医療機関は湾沿いの市街に揃う。

モデル日程

バルカン周遊9日の一例。ドゥブロヴニクから国境を越えて南下し、湾の奥のコトルで2連泊して旧市街と砦を核に据える。

  • 移動 2日
  • ドゥブロヴニク・南下 3日
  • コトル 2日
  • 帰路 2日

内訳

往路

1〜2日目日本 → ドゥブロヴニク主要都市での乗り継ぎを経て、機中泊をはさんでクロアチア南部へ入る。

ドゥブロヴニク・南下

3日目ドゥブロヴニク要塞に囲まれた旧市街を歩き、丘の展望台から街を見渡す。
4日目ドゥブロヴニク → ブドヴァ国境を越えてモンテネグロへ入り、海沿いの町へ南下する。
5日目ブドヴァ・スヴェティステファン岬に浮かぶ島影と砂浜の町を訪ね、湾へ向かう。

コトル

6日目コトル旧市街の路地を抜け、山上の砦まで石段を登る。
7日目コトル・ペラスト船で湾を渡り、小島に建つ教会と鐘楼の村を訪ねる。

帰路

8〜9日目コトル → 日本ティヴァトまたはドゥブロヴニクから発ち、乗り継いで日本へ戻る。

主要旅行会社の同方面ツアーに見られる標準的な組み立ての一例。日数・順序は商品により異なる。