アメリカ・ユタ州のブライスキャニオン国立公園では、2026年夏のモンスーン期の豪雨により、峡谷底へ下りる代表的なトレイルの一部が損傷し、閉鎖が続いています。園そのものは通常どおり開いており、リムからの展望や主要な周回路は歩けます。この記事では、閉鎖されている区間と歩ける範囲、訪問前の確認先を1本に整理します。一次情報は国立公園局(NPS)の公式アラートが正となります。
閉鎖されているトレイル
公園当局は、次の2区間を「追って通知があるまで閉鎖」としています(2026年9月9日時点のNPSアラート)。
- ナバホ・ループのウォールストリート側——7月29日の長時間の豪雨で広範囲に損傷し、修復が完了して安全が確認できるまで閉鎖されています。8月24日の鉄砲水でさらに影響を受けました。再開時期は示されていません
- ブライス・コネクター・トレイル(ナバホ・ループとピーカブー・ループを結ぶ区間)——8月24日の鉄砲水を受け、安全点検のため閉鎖が続いています
8月24日の午後には、短時間の雷雨で園内の複数のトレイル(フェアリーランド、ナバホ・ループ、ピーカブー、クイーンズガーデン)に鉄砲水が流れ、峡谷内にいたハイカー11人が救助されました。公園当局は翌25日にナバホ・ループのツーブリッジ側を再開し、ウォールストリートとブライス・コネクターの閉鎖を継続しています。
いま歩ける範囲と展望
- 公園は通常どおり開園しています(24時間・入園予約は不要)。サンライズ、サンセット、インスピレーション、ブライスの各ポイントからの展望に制限はありません
- リム・トレイル、クイーンズガーデン・トレイル、ナバホ・ループのツーブリッジ側は歩けます。峡谷底へ下りて戻る定番の周回は、サンライズ・ポイントからクイーンズガーデンを下り、ツーブリッジ側を登ってリム・トレイルで戻る組み合わせ(約4.6キロ)になります。ウォールストリートの岩壁の回廊は当面通れません
- ピーカブー・ループ自体は閉鎖告知の対象に含まれていませんが、ナバホ・ループ側からの接続路が閉鎖されているため、行程を組む前にビジターセンターで最新の状況を確認してください
- 園内の無料シャトルバスは例年どおり10月20日まで運行の予定です。ブライスキャニオン・ロッジは季節営業で、宿泊の可否は運営会社の案内で確認してください
- ユタ州南部は7月から9月がモンスーン期で、午後の雷雨と鉄砲水が起きやすい時期です。峡谷内のトレイルでは、天候の急変時にリムへ引き返す判断を早めにしてください
訪問を予定している方へ
- 出発前と到着時の確認先は、ブライスキャニオン国立公園の公式サイトのアラート欄と、ビジターセンター(電話 435-834-5322)です。閉鎖区間は短い予告で増減します
- ツアーで訪れる場合——リムからの展望が中心の行程には影響が出にくい一方、ウォールストリートを歩く行程は差し替えになります。旅行会社の案内で確認してください
- 緊急番号は911(警察・消防・救急共通)です。受診の入口や医療費の考え方は海外で体調を崩したら(アメリカの節)にまとめています
- ユタ州を管轄する在外公館は在デンバー日本国総領事館です。滞在中の方は、たびレジ(3か月未満)または在留届の登録を済ませておくと、緊急時の情報配信の経路になります
- あわせて外務省海外安全ホームページのアメリカのページを確認してください
参考情報
- Current Conditions - Bryce Canyon National Park(NPS・アラート欄に閉鎖情報)
- Operating Hours & Seasons - Bryce Canyon National Park(NPS)
- Update: 11 hikers with hypothermia rescued after flash flood hits Bryce Canyon(St. George News・2026年8月25日)
- 11 people rescued after flash flooding swept Utah's Bryce Canyon National Park(FOX Weather・2026年8月)
- 外務省 海外安全ホームページ
- たびレジ(外務省 海外旅行登録)
- 在デンバー日本国総領事館 領事情報(管轄:コロラド・ニューメキシコ・ユタ・ワイオミング)